毎週土曜日に掃除をする

　引っ越してから、毎週土曜日には掃除をするようにしている。土曜出勤の週は日曜日にする。もう丸１年続いている。

　元々は所謂汚部屋の住人だった。テレビに出たり業者に依頼する程ではないが、とにかく汚かった。そもそも、実家が汚かった。父は自称「綺麗好き」だが、かなりの気分屋なので、たまに突然家の汚さに激怒して人の物を勝手にゴミ箱に突っ込み始めて暴れて、気が済んだら終了、というかんじだ。母は自他ともに認める「掃除嫌い」で、だが掃除機をかけることとゴミ出しだけはしていた。ゴミ箱の中のゴミしか基本的には捨てないので、古い服や古い鞄や毛布などの布系の物や、本や雑誌やチラシなどの紙類、とにかく様々な小物、家電、貰い物などで家は埋まっていった。掃除機をかけられないところはホコリと、水場はカビや水垢がすごかった。床はどんどん狭くなる。

　そんな家でそれが「普通」として育ったので、一人暮らしをはじめても、部屋は実家と同じような汚れかたをしていく。数回引っ越しをしたが、綺麗な状態は１ヶ月ももたず、毎回同じようになっていった。

　それが今は、毎週掃除をしないと落ち着かない。前回のアパートに５年以上住み、汚しつくしたのでもう懲りた。引っ越し前の５年分の大掃除が大変すぎた。掃除をするコツは、掃除をする習慣をつくること、それ以外にない。

　引っ越してきて、何もない部屋で荷物の到着を待っているとき、またここが汚部屋になっていくのか…と思うと最悪な気持ちになった。

　毎週末に掃除をすると決めているので、それ以外の平日は散らかしても良い。床にものを置いてしまう癖はもう一生治らないと思う。洋服のタグや何かの切れ端などのゴミもつい床に落として放置してしまう。それらを絶対に土曜、もしくは日曜に拾って、要らないものならすぐゴミ袋に入れる。要るものなら棚にしまう。そして床を床用のウェットシートで隅から隅まで拭く。これだけで全然違う。

　あとはやはり、水場。今でもぶっちゃけやりたくない。でも、汚れが大変なことになってから掃除するより、毎週掃除した方が絶対に得なのだ。本当は毎日掃除するべきだというのは知っている。しかし、そこまで縛りをキツくしてしまうといつか崩壊するということを自分で理解しているので、週末のみで充分だということにしている。